総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

うちに対してそんなにがんばらなくていいのに

わたしは過去に営業職をやっていたことがあります。いわゆるBtoBの企業向けの人材サービスです。

 

ですから営業職の人がどう動くのか、何をモチベーションにするのかは理解できます。

 

弊社を「営業担当者」の目で見るとCランクの顧客です。
規模は中小、発注は年に1回。せいぜい数十万~百万円の売上。このランクの顧客にかけられるエネルギーは当然、限界があります。

 

ですから、営業担当の方のフォローが多少薄くても文句を言うつもりはありません。
ですが、サービスを提供する側としてはなかなかそういうわけにもいきません。企業によっては「顧客満足」を社是にしているところもありますから、そこまで気を使わなくてもいいよ、と思うようなことまでしてくれることもあります。
なんだかこっちが威張り散らしてるみたいな感じがしてしまうのです。
大して売上に貢献できていないのに申し訳ない。

 

そして思うのです。こういう過剰サービスが生産性を大きく損なっているのではないかと。日本を代表するような人材サービス会社さんが、たったこれだけの売上のためにそんなに足繁く来なくてもいいよ、と。

もちろん会社によってはピカピカの新人、つまり人件費の低い人を担当にして勉強目的で担当させることもあります。それはそれでまったく問題ありません。多少対応にイライラすることはありますが、そのレベルの対応でいいんです。

 

この顧客にはどのくらいのコストをかけるべきか、しっかり見分けるのも営業としては大切なことだと思います。