総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

人材紹介会社さんに求めるもの。人材コンサルタントを名乗るのなら。

人材紹介屋さんの若者。最近一緒に仕事をするようになりました。
未熟ですが、いつもベストを尽くしてくれます。
 
今回、彼が紹介してくれた候補者さんはご経験、スキル、野心がなかなかよろしいです。
そろそろ給与の交渉なのですが、候補者さんは以下のようなご要望のよう。
 
長時間労働、時間外手当で稼ぐという生き方をしてきた候補者の方
長時間労働していたのと同じだけの給与にしてほしい
 
こちらはそんなことはできません。弊社では仕事の品質には厳しいですが、そんなにハードな長時間労働はありません。
長時間労働を前提とした給与体系と比較したって意味がない。
 
そもそも紹介屋さんの彼、若者らしい未熟さと言えばそうですが、これは見逃せない。
 
候補者の希望金額を右から左に伝えてるだけなのが気に入らない。理屈に合う話にして持って来てください。
・賃金に関する考え方を候補者ともっとよく話してから来なさい。「○円ほしい」だけの話じゃないはず。必要に応じて候補者を正したり、導いたりする必要があるはず。
・「最悪、辞退になってしまうかもしれません」と言えば、こちらが慌てるとでも思ったか!辞退上等!認識をちゃんと合わせないで入社させたらその方がずっと問題!
目先の結果、報酬だけを見てるからその程度の仕事しかできないんだ!
・「人材コンサルタント」の看板おろせ!
 
というようなことをコンパクトに伝えました。
 
短期的な成果しか見えないのは仕方ありません。しかし彼にはもっともっと仕事をしてほしいのです。人間は商品ではありません。生きている人間がキャリアチェンジをしようとしていてその支援をしているんです。候補者のキャリア観もしっかりと成長させてあげてほしいです。
 
今回のこちらの意図はとてもよく伝わったようで、候補者の方ともいいお話ができたようです。いよいよ本格的な報酬提示です。丁寧に話をしていきたいと思います。