総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

時間外労働がとても少ない会社です。

ちょっと用事があって上半期の人事関係のデータを見ていました。

改めて気づいたのですが、弊社は時間外労働が少ないです。これは威張って言えることです。

 

6ヶ月連続で時間外労働がある人は全体の12%。残りの社員は6ヶ月のうち最低1ヶ月は時間外労働ゼロの月があります。上半期は夏休みがあったという事情を鑑みても、これはすばらしいことです。年間を通じて1回でも時間外労働がゼロの月があるというのは今どき珍しいことなのではないでしょうか。

 

人事屋さんとして一応、その理由を考えてみます。

 

(1)かなり自由なフレックス制である。

弊社はコアタイムなしのフレックス制です。1日あたりの労働時間でなく、1ヶ月単位で労働時間を計算しています。ですから、ある日は労働時間が長くなったけれど、翌日の労働時間を短くして調整するということもできます。

弊社でも仕事が重なれば、深夜に及ぶことも当然あります。しかしこの調整ができるので長時間労働の日がずっと続くということが少なくなります。

 

(2)フラットな組織文化

(1)のような制度があっても社風で「おつきあい残業」などが横行していると長時間労働はなくなりません。

しかし弊社の社風はかなりフラットです。社長を始め、役職で呼ばれる人はいません。上席者に意見をすることも日常です。わりと職人気質の人が多く、そういう教育をしているからでしょうか。「やることをやってるんだったら細かいことは言わない」という社風です。そのため早く帰ろうが、遅く出てこようがどうでもいいのです。

ただし、成果に対する評価はとても厳しいです。弊社では給与改定で降格・降給も行ないます。住宅ローンがあろうが、子どもがいようが成果を出していなければ厳しい評価が待っています。これが自由でフラットな文化の担保になっていると思います。

 

(3)新卒新入社員がいない

弊社では新卒採用をしていません。わたしの他社での経験ですが、新人独特の仕事の遅さ、ミス、エラーは業務を停滞させることがあります(もちろん、新人の彼らには責任はありません)。「うわ、まさかここで間違えるか」というようなことで部門の仕事全部がストップするようなことも見ました。弊社でも時々ミスはありますが、新人がからんだときのあの独特な感じはありません。

 

以上のようなことが主な理由かな、と考えています。

しかし、最も強い要因は、「みんな早く帰りたい」ということだと思います。

長時間労働を自慢する人もいません。「早く帰って早く飲み始めたい」。そんな人たちです。