一気に変化を起こしたい人が苦手
「ここで一気に流れを変えましょう」
「思い切って過去のものを入れ替えて全部新しくしましょう」
「ガラッと方向性を変えましょう」
みたいなことを言う人がいます。
でもそういう人の話を聞くとわたしは反射的に「人間ってそんなに簡単に変わらないし。ましてや組織は」と思ってしまいます。
トップが変わってガラッと変わることは確かにあります。でもそれはトップになった人が責任をもってそれに取り組むからです。
中途半端なな組織内の評論家が言うのとはわけが違います。
なのに人はそういう感覚になってそういうセリフを吐くのです。
そういう人を見ると「この人は責任ある立場になったことがないんだろうな、気楽な立場でずっといたんだろうな」と思っちゃうわけです。
本当の大きな変化は小さな変化の積み重ねです。小さな挑戦の失敗と成功を繰り返すことでちょっとずつ拡がるものです。もちろんエポックメイキング的なイベントが発生することもあるでしょう。でもそういうイベントは計算に入れずに、少しずつ、少しずつ進めているからこそつかめるチャンスなのです。
簡単に起きた変化は簡単に戻ります。
政治の選挙を見ていればわかります。大事にしないといけないのは小さな積み重ねです。