総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

人事評価項目の修正、職能的職業観のカベ

人事評価シート、項目の修正を行っています。
長年使っていた項目がだんだん機能しなくなってきています。 

・要求レベルが低くなってしまった(みんなできるようになってきた)
・職能的に向上しており、天井感が出てきた
・業績向上に与しなくなった

などです。
最も問題なのが3点目ですが、人事評価を業績に直結させないといけません。人事評価は社員の行動変容を求めるツールです。

また当初の目論見では評価項目はすべて「職務的」に構成しました。
「この仕事で求められる成果はどの程度か」という感じです。

しかし、現場での運用はどうしても職能的になります。
前年の当人のパフォーマンスとの比較になってしまいます。会社の要求レベルは基準になりません。
昨年よりはできている、という理由で評価が上がってしまうのです。
本人がどう行動しているかではなく、職務としての価値が上がったかどうかが問題なのですが、そこを切り分けて考えることは難しいようです。 

これは評価者トレーニングをすればよいか、というとそうでもないと感じています。
基準は現場で変わっていきます。「評価者の見る目がずれている」ことにイライラしても意味がないと思います。 
それよりも現場で成果に責任を負っている人(部門長)が現場に何を求めているか、何をすれば業績が上がると考えているのか、そこにフォーカスした項目にする方が合理的です。
査定方法はそのあとの問題だと考えています。

もっともっと部門長とコミュニケーションをとりたいと思います。