総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

「キャズム」を越える

最近はあまり言われなくなった分、定着したのかなという言葉のひとつに「キャズム」があると思います。

マーケティングの概念で使われます。
新商品、新サービスに対する消費者の態度をモデル化したものです。

好奇心旺盛で新しいことをすぐに採用するイノベーター。 
流行に敏感で、情報収集を水rから行い判断するアーリーアダプター
平均よりも早く新しいものをとりいれるアーリーマジョリティ。 
懐疑的で大多数が試してから採用する例とマジョリティ。
保守的で、イノベーションが伝統になるまで採用しないラガード。

このアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にはキャズムがあると言われています。
容易には越えられない溝です。
このキャズムを超えると「マジョリティ」に届くので、新商品・サービスの「ヒット」につながるのです。

このふたつの層は名前はよく似ていますが行動パターンが異なります。
「!」となったらすぐに行動する人とある程度まわりの様子を見てから行動する人。
新しい変革をいつも期待している人と、条件がそろわないと不安な人。

この差は大きいです。このキャズムを越えるべく、マーケターたちは知恵をしぼるそうです。

人事の世界では。
このようにきれいな分かれるモデルはありませんが、社員の意識もある程度このモデルで説明できるように感じています。キャズムを越えられる人材とそうでない人材。
どちらが大切ということでなく、それぞれの特徴をつかんで人事施策を考えることが必要だと考えています。