専門領域の見つけ方

自分の専門領域を見極めるのはとても難しいことだと思っています。
世の中では「好きなことをやりなさい」と言われますが、自分が好きなことを見つけることはとても難しい。

運良く「世の中で『好きなこととして挙げられやすいこと（職業であるとか、価値観であるとか）』のリスト」にあればいいですが、その中で見つからなければさらに難しいです。私はまさにこれでした。いわゆる職業紹介の書籍などを見ても自分がやりたいことをそこから選ぶことはできませんでした。

ではどうすれば自分の好きなことを見つけられるでしょうか。

現時点での私の考えでは、「やりながら考える」です。

日常のなかでやっていてテンションが上がること。
苦にならずにできること。
人よりもうまくできること。

そういうことの手応えを丁寧に解きほぐして「なぜそう感じるのか」を考えて、その要素を取り出すのが一番近道だと思います。

私は人事の仕事が好きです。
もともと教育方面の仕事をしていましたが、人の成長、人の変容に立ち会うことが何よりも好きであることに気づきました。
それは直接的に私が働きかけたことでなく、貼り紙の文言や、メールのちょっとした書き方の工夫で人の行動が変化することも含みます。

そういう小さなことからも「人は変われるのだ」と感じることが私は快感です。
ですから私はどんなことに対してもこの価値観を自覚しながら臨んでいます。
こう考えている限りはどんな場合も絶望しないで済みます。