総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

給与改定の季節

春闘の集中回答日が終わり…弊社も給与改定の季節です。
といっても春闘の影響はまったく受けないのですが(笑)

前期の人事評価の結果を受けて、人事等級の改定を行います。これによって賃金が変わります。

これは定期昇給ではなく、定期改定です。
長く在席しているほど昇給していく…ということを保証することは難しい時代です。
会社の実績や業界の成長、そういったものを無視することはできません。

ですから給与改定の目は当然厳しくなります。
弊社では「降格・降給与」も当然のように行います。大幅ではありませんが、社員の1桁%くらいの割合で行います。

降格・降給のポイントは、人間が決めないことです。
ルールを決めておいて、そのルールに則って機械的に行います。人間の情意で決まると決裁者に無意味な批判が集まります。それは無用な不信を生みます。
「事前のルールでこうなっているのは知っているよね?今回はこれに該当してしまったのでルール通り運用します。でもあなたにはずっと期待してるんだよ」というように伝えるとトラブルは減ります。

ちなみに、給与が下がると退職を選ぶ人もいるのでは?ということを尋ねられることもありますが、そう感じることはあまりありません。それよりも人事評価の低さの方が進退について影響を及ぼすように思います。
やはり基本は人事評価で、給与への反映はその結果なのです。

人事評価をしっかり行うことが何よりも重要な人事施策だと感じます。