総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

距離とコミュニケーション

物理的な距離はコミュニケーションに影響を与えます。
しかしそのことについて無自覚になってしまうことが多いようです。

弊社には地方に支社があります。
今日、2月から異動するメンバーが支社に出かけていろいろと手続きをしているようです。

本人から先ほど、システム部門に問い合わせがありました。
共有ネットワークの支社のサーバーに入りたいとのことです。
しかし、システム部門は「No」。セキュリティ上、別支社のメンバーはほかの支社のサーバーに入る権限はないからです。そこで電話口で押し問答。結局は「No」で今回は収まりました。

ところでなぜ「No」なのか。
システム部門は、その異動の話を知らなかったのです。だから別支社のメンバーが他支社のネットワークに入るのはNoだと判断したのです。当然です。

異動する本人も「やってくれ」と言うだけでした。
まずはそのいきさつを一言説明してくれれば・・・。

実は支社のメンバーからの要望でその手の衝突はよくある話なのです。
前提の説明がなく、いきなり要望を言ってくる。
現状で対応できていないには何らかの理由があります。
その理由が変わった、という説明さえあればいいのですが、なぜかそうなりません。

同じフロアで仕事をしていれば、ある程度事情がわかったりしますが他支社の事情はわかりません。
ICTの進化でやりとりはずいぶん楽になりましたが、距離がまったくない感覚でのコミュニケーションはよくないです。
距離があることを認識して、話の前提、要望の意図などを共有してから作業を進めたいものです。

そもそも「共有すべきことはなにか」が共有されていないのかもしれませんね。