総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

答えのない問題に対応するときには

過渡期とごまかすのはよくない。

 

職場には答えが出ない問題があります。
たとえば、育休時短者のフォローを誰がするのか、そしてフォローした人はどのように評価されるべきか。

まったく逆に、その育休時短者の成果をどう評価するか。労働法で言えば時間で測るんだろうけど、本当にそれが彼女の価値なのか。

職場の数だけ、働く人の数だけ悩みと問題と解決策があるでしょう。
働く人それぞれのキャリアやライフステージの組み合わせによって悩みや問題のレベルが変わってきます。

 

そういうとき「いまは過渡期だから」と言ってしまいそうになります。
しかしその考え方の裏にはいつか正しい解決方法にたどり着くことができるという前提で考えています。これは実は危険なことです。
いつか辿り着く過渡期の向こう側の正解を待って、『今』をおざなりにすることになります。なんでも「一旦」で対応することになり、それは一貫性を失わせたり、当事者の満足からかけ離れたことをすることになります。そしてその態度がもたらすのは「時間切れ」という答えです。

 

答えのない問題に出会ったら「この問題はたぶん解決策に至ることはありません。でも一番大切な『今』のためにできる限りの試行錯誤を尽くします。うまくいかないことに付き合わせるかもしれません。でも誰にも堂々と自分が正しいと思った試行錯誤をします。お付き合いください」と言うのが精一杯なところです。