総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

採用プロジェクトが終わって

A社さんに支援いただいた採用プロジェクトは大変難航しました。
こんなに苦しい採用はなかった。なんとかミッションはクリアしたものの、そのプロセスは満足できるものでなく、運が良かったことが起きただけというのがわたしの評価でした。
それについては率直に伝えいくつかの大切な議論をしました。人材採用の本質的な議論をすることができるパートナーがいるのはとてもありがたいことです。

 

途中からWebの求人媒体というものはどこまで有効なのかという話題になりました。

かつてのWeb求人媒体は、大量に応募者を集めて大量に落とす装置でした。それが現在は有効求人倍率の急激な上昇にともなって、求人数があまりにも多くなり「応募があればとりあえず面接」というゆるすぎるザルに。
かつては、応募者がいくら応募しても採用されない大量応募の弊害。現在は、どんなに求人を出しても採用できない大量求人の弊害。インターネットの極端な面が出ています。

もちろん「戦場がそうなっているから」と腹を括ってマーケティングして戦略を進めていくのが本筋なのでしょうが、これがインターネットの本当の価値とは思えません。もっと最適化が進むはずだと信じています。必要な人に必要な情報が必要なときに届くように。

 

これから人手不足はますます加速し、応募者有利な状況になっていくでしょう。
Webで気軽に応募して、とりあえず面接できてさくっと内定。そうなると最も大切な人材のマッチング、品質はどうなのか…とちょっと心配になります。

人材採用マーケットの心配をわたしがしても仕方ないので、自社に最適な人材採用とはどんなものか、考え抜きます。今後も人材採用の仕事には最大の労力をかけようと考えています。