生産性を最優先にする価値観の誕生を阻むもの
年明けの業務というのはちょっとゆったりしている感じがありますが、実はそんなことはありません。
月末までの日数が少ないので逆算するといろいろと進めておかなくてはいけません。
社内は出社2日めからフルスロットルです。
年始がゆっくりしいているように感じるのは完全に気分の問題のようです。年末年始でゆっくりしていたので、現実の業務スピードについていけないのでしょう。ちょっとした判断が遅かったり。お正月気分をいつまでも引きずっていることなんてできないですね。
年頭に政界、財界からいろいろなメッセージが出てきました。やはり多かったのは「働き方」に関することです。長時間労働撲滅に向けて本格的に動き出した、ということでしょうか。
わたし自身はこの動きを歓迎するものの、まだまだ懐疑的です。労働対価の基準を「時間」から「生み出した価値」に変更することになるわけですが、それを評価できる中間管理職の育成がとても困難に思うのです。そのためには学校文化に根付いている根性主義も排除しないといけません。それは勤勉さの否定でもあるからです。生産性の向上のためにはある意味「サボる」意識が必要です。それは学校や会社で教えられてきた「きっちりやること」のまったく逆です。
「手を抜くな!」ではなく「楽にやれ!」と指導をすることになります。日本の文化からするととても違和感があるように思うのですが、若い世代ではそうでもないのでしょうか。
わたしは生産性に焦点をあてた社会になることは大歓迎です。しかしその実現のための障壁はとても高いように感じています。