若手向けの「学びの研修」
若手向けの研修を実施しました。
『学習学研修』と名付け、わたしがファシリテーションをします。
数年前にプログラム化して入社1年以内のメンバーを対象に実施していましたが、あれやこれやで止まってしまっていました。今回は止まっていた間に入社したメンバーを集めました。
この研修の目的は「学び方を学ぶ」ことです。
学校での学習のしかたを教わることはありますが、おとなになってからの学び方を改めて学んだことはないのではないでしょうか。
取り扱うのは以下のような内容です。
1.何を学ぶのか
認知心理学の熟達化プロセスの内容を理解して、「仕事に習熟した状態」を明文化して整理します。社内の熟練者をみんなで出し合ったあと、熟達化プロセスを学びます。そしてそれらの熟練者たちにどれくらいあてはまるかを議論することで、自身が目指すべき姿を描きます。
2.どのように学ぶのか
熟達化のために必要な学習を具体的にどのように行うのかを理解します。ここでは経験学習モデルを使って、ただの体験を経験に変えて血肉にしていくプロセスを理解します。実際に最近の案件を取り上げて経験学習モデルを使ってリフレクションするワークもあります。
3.なぜ学ぶのか
ここではプランドハプンスタンス理論(計画偶発性理論)を用いて、「意味ある偶然に出会うこと」から自身のキャリアを形成していくことをに光をあてます。意味ある偶然に出会う過程では学びが必要になる、というのがわたしの考えです。自分のアンテナを高くし、自分ができることの範囲を広げる挑戦をするなかでこそ、なんでもない偶然に大きな意味が隠されていることに気づくのだと考えています。
たった2時間のプログラムですが、ふだんの自分を客観的に捉えて、抽象化してみる作業は貴重な機会だと思います。
この研修を打つことで、わたしが社内に出すメッセージの意味をより深く理解してもらえるようになります。近いうちに社内の案件を使って学び、自身の可能性を広げる機会をつくろうと計画しています。