総務人事の日々

渋谷の中小企業で総務人事。本職は人材開発です。が、人事制度の設計からトイレのトラブル解決までなんでもやります。

生産性の向上で未来にたどり着けるか

今年もHRサミットのご案内をいただきました。

とても興味深い内容です。時間の都合をつけて出かけたいと思います。

 

今年のテーマは「「人事」×「経営」の未来へ~生産性向上に貢献する人事」だそうです。

生産性です。日本企業が最も苦手とされている生産性の話題です。

わたしは人事として自社の生産性を徹底マークしています。

時間当たり生産性はもちろんのこと、人件費当たり生産性、社員別、組織別と生産効率については重大な関心を持っています。この改善こそが人事の最大の仕事ですから。

 

ただ、こういう分析をしていていつも思うのですが、生産性が上がることが最終目的なのか、と思ってしまいます。効率がよくなって少ない労力で大きな業績が出ることはとてもすばらしいことではあります。

 

でもこの先に必ずしも未来の扉があるようには思えません。生産性向上は「改善」作業の積み重ねであることが多いです。技術的なイノベーションがあって爆発的に生産性があがったとしても、それは「新しくない」ことがあります。

弊社の業界にインターネットが入ってきて、いろいろなものがネットサービスに置き換わりました。生産性は爆発的に向上しました。でもそれで顧客が抱えている本当の問題にアプローチできるようになったかと言えば、Noでしょう。新規開拓が進んだ功績はありますが。

 

生産性が向上したその先にあるもの、生産性向上によってできた余裕で何に取り組むのか。拡大再生産でなく、本当の意味でのイノベーションにその余力を使うべきなのだと思います。

 

とはいえもちろん、生産性は最優先に限りなく近い大切な課題です。

 

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